自由になる勇気

翼が生えていたことを思い出すブログ

【書評】マンガでわかる!LIFE SHIFT, 100年時代の人生戦略

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 今こそ、自分の人生を生きよう。

 自分らしい人生を生きるヒントが見つかる勇気の書。

 

 こんにちは、『自由になる勇気』管理人のマサルです。

 

 あの話題のベストセラー『LIFE SHIFT(ライフシフト)100年時代の人生戦略』のマンガ版がリリースされたので、ざっくりと書籍のポイントをご紹介します。



 原作の日本語訳版はこちらです。

 

 

 原作は100報以上もの論文をリファレンスし、日本語訳版の換算で400ページもある長編です。

 

 なので『ライフ・シフト』の要点をざっくり理解するという意味では、サクッと読めるマンガはとても敷居は低いと思います。

 

 

本書の紹介

 いわゆる「普通」といわれる生き方とは、日本が工業化社会として高度に経済成長していた頃に規定された旧時代の常識や価値観に従い、まるでベルトコンベアのように同世代の人たちと同じキャリアの選択を行うことでした。


 然しながら本当に大切なのは、自分らしさをなおざりにした受け身の人生でなく、自分の本当の心の声にだけに耳を傾け、能動的に選択していく人生こそが「自分のために生きる人生」ではないか。

 


本書はこんな人におすすめの一冊

  • レールを敷かれた人生でこれまでずっと自分らしい生き方ができてないなと感じる人

  • 寿命と定年が伸び、70歳~80歳までずっと働き続けるのは過酷だと感じる人
     
  • やりたいことがあっても家庭のために生活のために現状を変えられず、このまま働くしかないという人
     
  • 急速に変化する社会環境に取り残され、賃金が低くなるのではないかと漠然とした不安がある人
     
  • 健康でかつ心豊かに自分らしい人生にシフトしたい人

 

おもな登場人物の紹介

 

-美咲-

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 就職活動に苦戦し、将来に漠然とした不安を抱く大学生。

 

 苦労して就職しても死に物狂いで働き、老後も年金はもらえず、生活費が平均年齢の80歳まで持つかどうか心配になっているところに、短期留学生のエルザから、自分たちの平均年齢は100歳である事実を伝えられる。

 

 物語を通じて、100歳時代をワクワクしながら生き抜く力を得るための『ライフ・シフト』を伝授されることとなる。



-美咲の父-

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 大手企業の営業部長。

 

 大手企業に就職し、昇進を目指して仕事に打ち込んでいれば、家族も自分も幸せになるものと信じていた。

 

 役職定年が近づき、これまでの立場が揺らぎ始め、転職を考え始めたところに美咲とエルザに諭される。

 気が付けば転職できるだけの友人も新しいスキルもなかった。

 

 そんな父が取った選択とは・・・?



-美咲の兄-

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 大手一流企業のサラリーマン。

 

 お金を稼ぐことが男の価値だと思い、私生活でも仕事を優先させ家庭のことを後回しにしていた。

 

 突然子会社への出向を言い渡され、勢いで会社を辞めてきた兄だが、新しい会社を探すも一向に採用されない。

 従業員の頑張りで会社のブランドは積み上がっていく反面、従業員個人にはなにも積みあがるものがない事実を突きつけられたところに『ライフ・シフト』に出会う。



-エルザ-

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 イギリスからの短期留学生。100歳時代を生き抜くための『ライフ・シフト』の伝道者。

 

 美咲に100歳が自分たちの平均寿命であることを告げる。

 

 時代が激しく変化しているにもかかわらず、美咲やその周囲の人たちが過去のロールモデルと同じ生き方をしようとしていることを知り、そんなガチガチの古臭い考え方じゃ必ずしっぺ返しを食らうと言い放つ。

 

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本書の構成

序章 100年生きる時代がやってきた
1章 「ライフシフト」でどんな荒波も乗り越える
2章 あなたを守る見えない「資産」
3章 遊ぶ=学ぶ=働く
4章 今こそ、自分の人生を生きよう
エピローグ
著者からのメッセージ



 

本書で説明している現代を生きる人々が置かれた状況

  • いま50歳未満の日本人は半分は100年以上生きる時代を過ごす。
    (美咲たちの世代はこのままでは80歳まで働くことを求められる。)
     
  • 会社も政府の年金もあてにならない。
    (詳細は原作で説明されています。)
     
  • 大手でも一流企業でも倒産する時代。
     
  • 技術革新により、現存する職業の半分は入れ替わる
    (スキルの価値が瞬く間に変わるため、これまでのスキルセットだけでは立ち行かなくなる。)
     
  • 従業員の頑張りにより会社はブランドと事業資産を積み上げるが、従業員はなんのブランドも資産となるストックも積み上がらない。
    (転職するうえでどこの会社に勤めてたかは評価の対象ではない。)
     
  • 夫(妻)しか稼がないという硬直的な役割分担では、それぞれの選択肢を減らしまい、社会変化に脆弱である。一つの収入源に依存しているため経済的なリスクも大きい。
    (社会変化が小さかった時代では役割分担を固定化しててもさほど問題ではなかった。)



本書で説明している『ライフ・シフト』の目的

  • 「不快で残酷で長い」人生を避けること
     
  • 既存の価値観から抜け出し、自分と世界を再発見すること
     
  • 身も心も健康に保つこと
     
  • 社会変化に柔軟に対応すること
     
  • 多様な活動を通して人生に刺激と選択肢をもたらし、自分らしい人生を築き上げること

  • 長寿化を災厄ではなく恩恵にすること

 

 (本文からの切り出しの為、重複はご容赦ください)

本書の主要なメッセージは三つ

 

①戦後の私たちを規定してきた、

教育
(22歳まで)

(22歳から一斉に)
仕事
(65歳まで)

(65歳以降)
引退

という、「3ステージモデル」の生き方が当たり前だった時代が終わりを迎え、人々は柔軟にかつ豊かに生きるために、遊ぶ・学ぶ・働くの明確な境界がない「マルチステージ」に移行していくということ。

 

 (「3ステージモデル」では、それぞれフルタイムで教育、仕事、引退と、明確に分けられていたが、遊ぶ・学ぶ・働くがグラデーションとなり、それぞれが掛け算になって作用しあうということ)

 

 

②友人や家族関係や健康、さらには社会の変化に合わせて柔軟に生き方を変える」という意思と能力も大事な「資産」であり、そうした「見えない資産(=無形資産)」への投資が重要だということ。

 

 

夫婦の役割分担を柔軟にすることが重要だということ。

 二人が同時に職に就く形態や、片方が職に就き、もう片方が新しい生き方を実践するために無形資産に投資するなど、交互に生き方を再構築していくという形態もあり得ます。
 経済的な責任を分かち合えば、長い人生に必要な資金を確保するうえでリスクを大きく減らせるため、変化の激しい時代には、その意義は大きいとのこと。



総評

 この『ライフ・シフト』という考え方は、もともとはイギリス発祥ですが、最も長寿化が進み、自分らしい生き方を体現できていない人が大半の国の日本のため、日本人のための新しい生き方・働き方を考える手引きといっても言い過ぎではないと私は思いますし、本作の著者もそう言及しています。

 

 『ライフ・シフト』がもたらす変革は、現代の「生き方改革」であり、中世の産業革命や、コペルニクスの天動説→地動説に並ぶほどのパラダイム・シフトになるのではないか。

 

 

 

 また、本書でも言及がありますが、従来の常識や価値観で良好な人生を送れたのは団塊の世代よりも上の世代まで

 変化の激しい時代では、常識や価値観を常にアップデートし続けていかないと、社会変化に適応できず立ち行けなくなっていきます。

 

 そしてこれからは、私たちはこれまでよりも多くの選択肢を手にし、多くの変化を経験するようになるでしょう。

 そうした状況下では、あなたはどのような人間なのか、何を大切に生きているのか、自分の人生をどのようなものにしたいのかといった、あなたらしさとは何かを理解することに大きな意義を持つようになります。

(これまでの選択肢が多くなかった時代には、自分が何者なのかということを一切封印したベルトコンベア人生を歩むしかなかった人は多いと思います)

 

 この「自分はどう生きるか」という問いに、真摯に向き合う時がもうすでに来ています。

 

 そうした時の入り口として、本書は重要な役割を果たすと思います。

 

 

 ぜひおすすめの一冊です。

 

 原作の日本語訳版はこちらです。

 

 



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著者紹介

 

リンダ・グラットン(Lynda Gratton)

ロンドン・ビジネススクール教授。人材論、組織論の世界的権威。2年に一度発表される世界で最も権威ある経営思想家ランキング「Thinkers50」では、2003年以降、毎回ランキング入りしている。

 

アンドリュー・スコット(Andrew Scott)

ロンドン・知事ネススクール経済学教授、前副学長。オックスフォード大学を構成するオールソウルズカレッジのフェローであり、かつ欧州の主要な研究機関であるCEPRのフェローも務める。

 

【原作】

星井博文(ほしいひろぶみ)

漫画家・漫画原作者。1977年大阪生まれ。2006年ヤングジャンプデビュー後、ビジネス誌、青年誌、歴史本など幅広く原作を担当。

 

 

以上

 

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