【ざっくり言うと】
✅ 企業活動の目的に立ち返って、ネットサーフィンの善悪を考えた。
✅ どのように働いているかは、本来本質ではない。
✅ 仕事中にネットサーフィンすることは○○だ。
こんにちは、『自由になる勇気』管理人のマサルです。
本日は
「【考察】仕事中にネットサーフィンするのは悪か?」
と題して、お届けいたします。
考察 - 仕事中のネットサーフィンをどう考えるか
現状と疑問
まず、現代の日本では現状として、仕事中にネットサーフィンをしたり、仕事と無関係な事をすることは悪いことと認識されていると思います。
「仕事しないでサボってる」
「お金をもらってるんだから、業務中に無関係なことをするのは言語道断だ」
しかし、管理人は疑問に思うのです。
・そもそも、仕事中に無関係な事をすることがいけないことなのは何故なのか?
・「サボらずに働くこと」、それ自体に価値があるのか?
・Aさんは4時間で二日分の成果を上げ、残りの4時間サボりました。Bさんは8時間で一日分の成果を上げました。サボらずに働いていたBさんの方が偉いのか?
生み出した成果よりも、真面目に働いている時間が長い方が重要な事なのか??
・・・ということ。
これは資本主義の考え方に反します。
どちらかというと、それは社会主義の考え方ですよね?
なぜなら、成果を上げようが上げまいが、働いた時間分でしか評価されないことになるからです。
(まぁ、実際は会社員の給与体系はそのようになっているのだが・・・)
例えば、TOEIC(英語の試験)が会社の評価軸になっていた場合。
真面目に机に座っていた時間で評価する人なんかいませんよね?
点数のみで評価するはずです。
資本主義の考え方に則するならば、生み出した成果のみが “評価対象” とならなければなりません。
目的に立ち返る
本質が見えなくなった時は、本来の目的に立ち返って考えることが大切です。
企業活動の目的を、「会社側」「従業員側」で整理してみましょう。
「会社側」の企業活動の目的
→「業務を回すことで、顧客を創造し、利潤を最大化すること」
「従業員側」の企業活動の目的
→「労働力を使って業務を回し、その対価としてお金を得ること」。
と、仮定してみます。
会社側は目的を達成するために、手段として業務を回す必要があります。
そこで、従業員に「業務を回す」という活動を “外注” します。
従業員は、会社との雇用契約の元、「業務を回す」ということが “任務” になります。
そうすると、会社としては「業務を回す」ということが時間内に問題なく完了してくれれば問題ないはずですよね?
「業務が回っている」ことが本質的に重要な事であって、「ネットサーフィンをしてないかどうか」なんて全くどうでもよい話なんです。
これはとても大切な考え方です。
管理人も、職場の上司にこう言われたことがあります。
「求められた成果を上げることが大事なのであって、机に座っていることが大事なんじゃない。例えば、○○君が自分の力で効率的なやり方を考えて1日分の成果を1時間で挙げられたら、残りの時間は勉強に充てても、マンガ読んでても、寝てたってこっちは文句はないんだよ。ただ、周りに分からないようにうまくやれ。」
時間ベースではなく、成果ベースの考え方ですね。
もちろん、休まずに真面目にやることがそのまま結果になる場合もあるでしょう。
例えば、極端な話、バスの運転手が運行中に勝手に休憩したら、苦情はくるし、回転率も下がり、顧客満足度や利益が下がります。
この場合でも、「休憩した」ことが悪いと考えるのではなく、「顧客満足度や利益が下がった」ことが悪いというように、結果をベースにして考えるべきです。
ここで考え方のポイントですが、
本来の目的から離れ、時間ベースやプロセスベースで物事の善し悪しを考えてしまうと、本質が見えなくなり、無駄な仕事をしてしまったり、逆に全然どうでもよい規制を作ってしまったりします。
学校によくある、服装に関する不思議な校則とかは、いい例ですよね。
「ストッキングは黒でなければいけないのである」とか。
どうでもよすぎて笑っちゃいますよね。
「ネットサーフィンはしてはいけないのである」というルールも、単にサボりを防ぐためが理由なのであれば、管理人には学校の不思議な校則と同じに見えます。
「サボったらなんだ」
仮に、「セキュリティリスクを回避するため」という理由だとしても、「いや、そこはFWとか別の対策で十分でしょ」と思ってしまいます。
でもまあ、そうすると、
「いやいや、お金をもらっているんだから、業務時間は真面目に業務に取り組むべきだぁ~」
「いやいや、仕事なんだから、業務と関係ないことをするべきでないぃ~」
という、思考が止まってしまっている反論が飛んできそうですが、、、
話が脱線しそうなので、以下の記事で別途論破します。(予定)
・「お金をもらっているんだから」論への反論。その程度のお金じゃ、そこまでやれません(編集中)
・「仕事なんだから」論への反論。“目的” と “手段” の区別ができてるか?(編集中)
それでも “サボらずに働くこと” が本質なんだと主張するなら、べつにそうしていただいて構わないのですが、結局のところ、利益につながるかどうかは保証されないということです。
別の視点で考えてみる
また、別な視点としては、会社は利益を最大化したいので、従業員には業務時間内にできる限り大きな成果を挙げてもらいたいと考えますよね?
だから、「サボってないで、働け」となるのか?
そうすると、従業員に「期待した成果」と「実際の結果」に不整合が起きることになります。
これについては、以下のように考えます。
・成果ベースで従業員を評価し、時間ベースやプロセスベースでは評価しない。
・期待以上の成果を挙げたなら、会社側は従業員の単価や賞与を上げるべき。
・期待の成果が未達なのであれば、会社側は従業員の単価や賞与を下げればよい。
※ここではベキ論でのみ述べており、「簡単にそれができるか」は別な話としてます。
⇒単価と賞与の概念を取り入れ、成果と報酬を連動させることで、「期待の成果」と「実際の結果」の不整合を吸収できるのではないでしょうか。
ただし、従業員に成果ばかりを求め、それに応じた報酬を認めないブラック企業には、もちろん抵抗した方がいいと思います。
■ご紹介
本記事の議題とは直接関係ありませんが、適度に息抜きすることはむしろ生産性を上げるというデータもあるようです。
今回はご紹介まで。
①仕事中のネットサーフィンは生産性を低下させない。むしろ退屈を紛らわせる自然な行為である。
Cyberloafing as a coping mechanism: Dealing with workplace boredom - ScienceDirect
②適度な休憩を取らないと逆に生産性を下げる。
Take Breaks Regularly to Stay on Schedule - Workstation - The New York Times
結論
仕事中のネットサーフィンは、善とは言えないが悪とも言えない。
(というか、本来気にするべきはそこじゃない。)
関連記事
“手段”を目的化してないか ~働くこと、仕事があること、それ自体に意味はない~
以上
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