「頑張っているのに人生に満足感を感じられない。」
「幸せの条件ってあるの?」
「たくさんお金を稼いでいても幸せそうじゃない人がいるのは何故なの?」
今回のテーマは、人間が幸せに生きていく為の条件のお話です。
前半では、人間が継続的な満足感を得て、幸せを感じながら生きていくにはどんな要素が必要なのかについてご紹介します。
後半では、それを理解したうえで僕らはどういった方向性で努力していけばいいかについて解説していきます。
本記事を読むことで、「いま何を大切にしていくべきか」が分かるようになりますので、ぜひ最後までお付き合いいただければと思います。
人間が幸せに生きていく為の条件は4つです
- 健康であること
(健康第一の利) - 自分にとっての”足る”を満たしていること
(知足第一の富) - 良好な人間関係があること
(勝友第一の親) - 心の充実、心の平安があること
(涅槃 第一の楽)
それぞれ深堀りしていきます。
これらは私が思い付きで言っている内容ではなく、仏教の中で語られる幸せの4つの条件を示しています。
これは私がすごく道理にかなっていると感じたので今回ご紹介させていただきます。
①健康第一の利:健康であること
これはもう言わずもがなですが、まずは何より健康が超重要です。
健康はあらゆるものの基盤であり、資本になります。
「身体的な健康」だけでなく「精神的な健康」も同じくらい重要です。
これらのいずれかが不健康な状態ですとできることは非常に制限され、あらゆるものの幸福度を下げます。
まさにあらゆるものの基盤です。
▼チェック項目
- 適度な運動をしているか?
- バランスの取れた食生活を送れているか?
- 歯のケアは怠っていないか?
- ストレスを溜め込んでいないか?
②知足第一の富:自分にとっての”足る”を満たしていること
知足第一の富。
簡単に言うと、自分が心豊かに暮らせるだけの『富』があるということ。
ここでいう『富』というのは「お金」の事だけではありません。
心豊かに生きていくために必要なお金。
心豊かに生きていくために必要な能力。
心豊かに生きていくために必要な物。
人によって必要な「富」の形は変わってきます。
自分が、どんな『富』をどれだけ持っていたら満足できるのかということを知ることはとても大切なことです。
足るを知る(知足)
ここで少し「足るを知る」という概念について説明させてください。
古代中国の老子の言葉で「足るを知るものは富む」というものがあります。
「足るを知る」とは、自分が持っているものに自分から気づいていく力や知恵のことです。
これは「欲を持たずに今の現状に満足しろ」ということではないです。
人間が生きていくには欲がないと生きていけないです。
自分が自分を見つめて足りないと気づいて求めていくという欲は満たす努力をすべきです。
ただし、他人と比べて、他人を羨ましがって、それを手にしたいという欲は望ましくない欲です。
他人に振り回されて自分の必要のないものまで求める。自分が持っているものに目を向けずに隣を見ては無いものねだりしていては、いつまでたっても人生に満足することはないでしょう。
「それは自分にとって本当に必要なものなのか?」
そうでないならそれによって得た満足感は一時的なもので終わります。
自分を見つめ、自分が既に持っている『富』になりうる「リソース(資源)」に気づいていくこと。
自分が持っている顔、体、知識、ノウハウ、夢中になれるもの、環境、道具、好き、得意、コンプレックス、性格。
これら自分が既に持っているものを活かした戦い方があります。
バスケで背が低いなら、背の低さを活かした戦い方をすればいい。
「曲がった枝は曲がったまま活かせ」という言葉もあります。
曲がっていることは他の人にはない強みになります。
それを十分に活かせる人は、ビジネスでもスポーツでも独自の優位性をもって進めることができます。
繰り返しになりますが、
他人を見て、ないものねだりするのではなく、
自分自身に目を向け、自分が既に持っているもの、他人よりも少しでも得意なもの、他人よりも低ストレスでやりきれるものに気づき、伸ばし、それを自分だけの『富』にしていくこと。
その力が「足るを知る」です。
本質的な精神的な豊かさ、経済的な豊かさ、どんな豊かさもいつも自分の内側から出発していくもの。
つまりは本当の幸せや満足感は、外から与えられるものではなく、自分の内面にある『富』に気づいた人に訪れていきます。
▼チェック項目
- いま自分が持っている「リソース(資源)」は何か?
- 自分が他人と比べて夢中になることができるものは何か?
- いまなりたいと思っている姿は本当に自分が心から在りたい姿か?
③勝友第一の親:良好な人間関係
人間はつながりの中で幸せを感じれる生き物です。
いろんな人と関わりながら、社会の中で生きています。
逆に、どれだけお金があっても、どれだけ周囲に誇れる仕事をしていたとしても、そこでの人間関係が悪いと幸せを感じることはできません。
むしろそれによるストレスが、精神的な健康に悪影響を及ぼすこともあります。
学校、部活動、塾、職場、サークル。あなたがこれらの中でいい思い出だったなぁと感じている場所は良い人間関係がそこにあったからではないでしょうか?
もちろん、誰とでも仲良くすべきと言っているわけではありません。
いろんな価値観の人も入ればコミュニケーションのリズムも千差万別。そんな中で誰とでも仲良くするのは不可能です。
たとえば、ざっくりと適当でいいよと考えている人もいれば、きっちりとやりたい人もいる。
密な人間関係がいい人もいれば、さっぱりとした人間関係がいい人もいる。
価値観やウマが合わない人と仲良くするためには「我慢」という方法だけです。
我慢を続けていては継続的な満足感を得るのは難しくなってしまいます。
どちらが悪いわけではありません。たまたま相性が良くなかっただけです。
お互いにできることは、互いのために極力深い交流しないようにすることが重要になってきます。
▼チェック項目
- その組織には自分を出せる環境はあるか?
- 気の置けない仲間はいるか?
- 合わない人や場所とは距離を置けてるか?
④涅槃(ねはん)第一の楽:心の充実、心の平安
「涅槃第一の楽」とは、
- 一生懸命に「自分の人生」を生きるということ
- 心が穏やかであること
もう少し深堀します。
一生懸命に「自分の人生」を生きるということ
- 小さくてもいいからやりたいことがある
- 時間を忘れて打ち込めるものがある
- 好きな事をするだけの時間と余裕がある
ということ。
逆に、仕事がつまらない、打ち込める趣味がない、時間に追われている。
このような状態ですと、自分が何のために生きているのか分からなくなり、自分の存在意義を感じれなくなってしまいます。
ちょっと興味深い話があり、人間がこれまでの人生をふり返った時に後悔することってなんだと思いますか?
人間がこれまでの人生をふり返ったときに後悔すること
それは次の通りです。
- 変化を恐れ、自分が生きたいように生きなかったこと
- 覚悟を決めれば踏み出せるのにやらずに来てしまったこと
「人生でやらないと本当に後悔する36のこと」
— マサル🌿外資系コンサル (@masaru_YAMAGATA) September 7, 2019
よく言われてる事ですがチャレンジしてこなかった系の後悔が多いですね
人間の本質は変わらないので、先人に学べば後悔は先に立たせることが出来るんですよね
ちょっとどんなデータの取り方したのか分からなかったけど、納得感はあるのでヨシとしてます pic.twitter.com/k8mPLNfRWg
僕たちが恐れるべきは、なんでしょうか?
老いる事ではない、病む事でもない、死ぬ事でもない。
これらはどうあがいても人類全員に必ず訪れるものだから恐れるべきことではない。
また、何かに失敗してお金がなくなる事でもない。
それは、
「自分ができるのにやらなかった事」
理由は、人生をふり返るときに後悔するのは「自分が生きたいように生きてこなかったこと」だからです。
これを読まれている方は10代、20代の方、または60代、70代の方なのかわかりませんが、まだ間に合いますよ。
だって、人生100年時代、「今」が一番若いんですから。
心が穏やかであること
以下のような状態です。
- 執着しないこと
- 妬まないこと
- 腹を立てないこと
- 愚痴を言わないこと
自分は自分。他人は他人。バカはバカ。
そう思えていれば他人に心を惑わされることはありません。
▼チェック項目
- 自分は本当に「自分の人生」を生きているか?
- 小さくてもいいから自分がやりたいことをやれてるか?
- 他人の目線、他人が決めた価値観に縛られていないか?
逆に「お金」は幸せの条件ではないのか?
ここまでくると「お金」は?って思いますよね。
結論から言いますと、
「お金」は幸せの条件というのは半分間違いです。
理由は、「お金」はある程度までは必要ですが、それ以上は「幸せ」には直結しないからです。
「お金」そのものよりも、「お金を稼いだその先に何をするか?」ということの方が重要になってきます。
詳しくはこちらの記事で説明してますので、こちらをご参照ください。
≫ 「お金」は幸せの条件ではないの?「お金」と「幸せ」の関係とは? - 自由になる勇気
今の人生に満足していない理由:4つの条件のいずれかを満たしていないから
これに尽きます。
逆にみんなが思ってるほど心配する必要がない事
『幸せに生きていく為の条件』が明確になってくると、みんなが思っているほどそこまで気にしなくてもいいことも見えてきます。
たとえば次の通り。
- 周囲をみて行動すること
- 周囲から褒められようとすること
- お金をたくさん稼ぐこと
- 周囲のすべての人に好かれようとすること
- 「常識」といった他人の価値観に沿って行動すること
- 周囲からすごいと言ってもらえる職場で働くこと
- 正社員として働くこと
- 昇進すること
- 競争で誰かに勝つこと
などなど。
そこまで気にしなくてもいいと言っている理由は、これらは『幸せに生きていく為の条件』とは直接的な関係性はないからです。
気にするなと言っているわけではありません。
しかし、これらによって得られる満足感は長続きしないんですね。すぐにまた喉が渇いてしまいます。
ですので、
一度立ち止まって考えてみてください。
それらを達成したその先に本当に「満足のいく人生」に辿り着けるのか?と。
これがYesならそのままでいいと思いますし、もしあなたの答えがNoであるならばこんなものに囚われているだけバカバカしい話です。
気にする必要のないことを一生懸命に気にし、頑張って努力した先に幸せを感じられる人生がないなんて虚しくなっちゃいますよね。
「頑張っているのに人生に満足感が得られない」という方はここら辺を一度考え直されてもいいかもしれません。
満足度の高い人生を送るために
4つの条件をすべて満たすように努力していくことです。
たとえば、「身体的な健康」「精神的な健康」「生きていくのに十分な富」「自分にとっての本当の満足」「仲間」「心の充実」「心の平穏」を満たすこと。
どれか一つ欠けてもいけません。
具体的な行動の例としては次の通り。
- 体の健康に気を遣う
- 満員電車に乗らずに済む方法を考える
- いやな上司、先輩、同僚がいない環境に行く
- イヤイヤな仕事をしない
- 自分が他人と違うものをどう活かせるか考える
- 気の置けない仲間や家族を大切にする
- 価値観やウマの合わない人と顔を合わせなくて済む状況にする
- 夢中になれるものを自分の中から見つけていく
- 本当にやりたいことを少しづつ挑戦していく
- 自分は自分。他人は他人。バカはバカ。と、他人に惑わされない
- お金に囚われて幸せに生きる為の条件を損なわないようにする
まとめ:幸せに生きる4つの条件は「健康」「知足」「仲間」「心の充実・平安」
今回は、人間が幸せに生きるために必要な4つの要素について解説してきました。
まとめると以下の4つです。
- 健康であること
(健康第一の利) - 自分にとっての”足る”を満たしていること
(知足第一の富) - 良好な人間関係があること
(勝友第一の親) - 心の充実、心の平安があること
(涅槃 第一の楽)
これらすべての要素を満たす事ができれば、一時的ではなく恒常的に満足のいく人生にしていくことができます。
ぜひこちらの4つの要素を充足させることを、ご自身の『人生の目標』の一つとして組み込んでいただければ、より幸せに生きていける人生へと近くことができるのではないかと思います。
一緒に満足度の高い人生にしていきましょう。
以上となります。
お疲れさまでした。
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