「お金があること、それって幸せじゃないの?」
という疑問に答えていきます。
この記事を読むことで幸せになるためにはお金とどのように付き合っていけばいいかが分かるようになります。
【記事の前半】では、
「お金」が「幸せ」にどう関係するのかについてお話しします。
【記事の後半】では、
「お金」と「幸せ」の関係を理解した上で、僕らはどんなことをしていけばいいのかについてお話しします。
それでは本題に入りましょう。
「お金」は幸せに生きていく為の土台は作るが、それ自体が満足のいく人生を作るわけではない
よくある議論で
「お金」は幸せの条件ではないのか?
というものがあります。
結論から言いますと、
「お金」が幸せの条件というのは、半分正解で半分は間違いです。
というのは、
「お金」は「不幸」を回避するための条件ではあるが、「幸せ」であることの条件ではないからです。
つまりは、「お金」はある程度までは必要ですが、それ以上にたくさんあることは「幸せ」に直結はしないということです。
もう少し深掘りしていきます。
「お金」は「不幸」を減らす「道具」
前提:「お金」があれば心は安定する
「お金」があると、心が安定します。
「お金」があると、心に余裕ができます。
「お金」があると、人にやさしくできます。
逆に、
「お金」がないと、心が不安定になり正しい判断ができなくなります。
「お金」がないと、余裕がなくなり心が
「お金」がないと、人への寛容さがなくなります。
所得が一定の水準に達すると、幸福度はそれ以上は大きくならない
現代はお金を媒体として経済が回っている以上、
お金がないと人は「不幸」になってしまうわけです。
事実として、
「ある程度の収入」は確実に幸福感を増やします。
・これまで買えなかった物やサービスが買えるようになった
・息苦しさを感じていたワンルームマンションから、1LDKの部屋に引っ越せた
・小さかった冷蔵庫を、新しくて大きめの冷蔵庫に買い替えられた
これまで感じていた不満や不便を解消することができ、「生活に必要な基本的な要素」を満たすことができるからです。
ここで問題です。
すでにある程度これらの「生活に必要な基本的な要素」が満たされた状態にある場合はどうでしょうか?
こんなことが研究で示されています。
『ある程度以上裕福な先進国においては、個人の経済的裕福さと幸福感との間には関連性がない』
つまり、お金がない事で解決できない「不幸」が十分に減らせていれば、それ以降は「お金」がいくらあっても幸福度には影響しないということが分かります。
日本ではだいたい600万円~800万円ほどあると、お金が無い事の「不幸」は十分に減らせると言われています。
(実際はその人の価値観や世帯などの条件にもよりますが)
言い換えると、
「お金」は「不幸」を減らす道具であるが、「幸せ」を増やしてくれるわけではないということです。
そういうと、
「お金があれば快楽とかも得られるんじゃないの?」
という意見が出てきそうですが、それも事実です。
ですが、それによって得られる幸福感というのは長続きしません。
・また新しいものが欲しくなる。
・もっといいものが欲しくなる。
・前のものではもう満足できない。
・もっともっと・・・。
これらの幸福感は一過性のもので、人の本当の「幸せ」とは関係のないです。
言ってみれば「快楽のノイズ」です。
ゲームをやってレアな武器、レアなモンスターを手に入れているのと変わりありません。
手に入れて「よっしゃー!」。
でも次の日は元通り。
上記の通りで、人間の欲望は底なしだったりします。
収入が増えるごとに欲望を膨らませていったら、一時的には満足しても維持もきつくなります。
人の本当の「幸せ」とは長期的な幸福感であり、次の日も翌月も長期的に持続するもの。
長期的な幸福感を満たしているというのはこんなささやかなものです。
・クラスはみんな仲が良く学校にいることがとても心地いい
・プログラミングが楽しくていつも没頭して時間も忘れてしまう
・鳥のさえずり、川のせせらぎ、悟りを開いたかのように心はすごく落ち着いている
このように「自分なりの幸せ」を定義して、そして「持続可能でストレスの少ない暮らし」をした方がいいと思います。
そうしないと、お金の幻想に囚われ、「お金が無い事」を自分が幸せでない言い訳にしてしまったりします。
以上をまとめると次の通り。
- 「お金」は「不幸」を減らせる道具
- お金が無い事による「不幸」がある状態では「お金」は幸福感に影響する
- 一定以上の収入になると「お金」は「幸せ」に影響しなくなる
「不幸」を減らせた後は、自分で満足のいく人生を見つけていくことが大切
では、私たちはお金とどのように付き合っていけばいいのかについて解説します。
「お金」に囚われて自分にとって本当に大切なものを見失ってはいけない
ある程度稼げるようになるまでは、
稼ぐことによって「不幸」を減らす努力をすればいいです。
お金が無いうちは、お金を稼ぐことによって幸福感は増やせるからです。
大切なことは「お金」以外の要素の「幸せ」のかたちを見つけること
ある程度以上に稼げるようになった後の話をします。
先ほどは、お金がない事の「不幸」が十分に減らせていれば、「お金」は幸福度には影響しないというお話をしました。
つまり、先ほども述べた通り「自分なりの幸せ」を探すことが大切になってきます。
人間が幸せに生きていく為の条件の詳細については以下の記事で詳しく解説していますのでこちらをご参照ください。
≫ 満足のいく人生のために、人間が幸せに生きていく為の4つの条件【本質】 - 自由になる勇気
こちらより「自分なりの幸せ」の形が見つかれば幸いです。
「お金」は「手段」でしかない
以下に「お金」で気を付けたいことを書きます。
それは何かというと、「お金」を稼ぐことそのものが「目的」になってしまい、本当に大切にすべきものを見失ってしまうこと。
自分の中に達成したい「目的」があって、それを達成するためには「お金」が必要だから「お金を稼ぐ」。
この順番でないといけません。
お金はあくまで「手段」。
「手段」は「目的」あってのものです。
「お金を稼ぐこと」が「目的」になってはいけない。
「お金」は大切なものであることは変わりはありませんが、
お金に囚われて、本当に大切にしなければいけないものを見失ってしまってはいけないということです。
たとえば、
・働き過ぎてストレスを溜め、健康を害してしまった。
・働き過ぎて時間がなくなり、自分が本当にやりたいことができない。
・お金に執着してしまい、「家族」や「仲間」との仲が悪くなってしまった。
・毎日毎日会社に行ってるけど、人生の目的が分からなくなった。
そのような状態になってしまうと、「何のために稼いでるんだっけ?」という状況になりかねないです。
繰り返しになりますが、
「お金」は「手段」にすぎない。
経済を回すための「道具」でしかない。
大切なことは、「お金」を使って「何をするか?」ということ。
あなたは「お金」を稼ぐために、やりたいことができないずに「不幸」になってしまうという本末転倒な状態になってませんか?
「お金」という道具は、それを使ったその先に得られる「変化」があなたの幸せに直結してこそ意味があります。
▼チェック項目
- 仕事でストレスを溜め、精神的な健康を損なっていないか?
- 仕事で時間を奪われ、本当にやりたいことができない状態になっていないか?
- お金を稼ぐことが自体が「目的」になって、家族などの本当に大切にしなければならないものをないがしろにしてはいないか?
- お金を稼いだその先に自分は何をしたいのかを持っているか?
まとめ
今回の記事をまとめると次の通りです。
- 「お金」は幸せに生きていく為の土台は作るが、それ自体が満足のいく人生を作るわけではない
- お金という道具に囚われて、その結果「不幸」になっては本末転倒
- お金という道具を使ったその先の「変化」があなたの幸せに直結してこそ意味がある
先ほどもご案内しましたが、
「何のためにお金を稼ぐのか」という問いに関しては、こちらの記事が参考になると思います。
≫ 満足のいく人生のために、人間が幸せに生きていく為の4つの条件【本質】 - 自由になる勇気
以上となります。
僕のブログでは、他にも「令和」の新時代を生きる人のための「自分らしい生き方・働き方」にフォーカスして発信しています。
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